ポケモンGOが配信されてそれどころじゃないけどこれの続き。
しかし、あれだな、アヘン戦争みたいなもん。誰がそれを仕組んで勝ちにまわるのか全然わからないけど。
ということで、書籍編集者として働き始めた。
企画を量産するのに苦しんだり、お金の話をするのが苦手だったり、当初はタイトルやキャッチコピーで上司にダメ出しを連発されたり、きついことはいろいろあったけれど、やっぱり刺激に満ちていた。
好きだった作家やタレントには、本という形になるかどうかは別としてもほとんどの場合会うことはできた。それに自分の本が書店に並ぶのを見るのは本当にうれしかった。
ただ、その最初の会社は2年ほどで辞めた。そのあたりから今に至るまでは簡単にまとめる。
〇1社目、あまりに激務に耐えられなくなり2年目に逃げるように退社。「もう編集はやめよう」と思い他職種も受けるも全滅。「こちらは仕事内容が全く異なりますので」とか何度か言われる。
〇結局、業界専門誌の記者・編集者という遠いような近いような仕事にようやくありつく。広告やらイベントやらの営業半分みたいな仕事でノルマがきつかったりはしたけれど、穏やかな感じで過ごす。
〇3年後、「やっぱり一般の人が読んでくれる本をつくりたい」と思うようになり、知人のつてで中堅どころの出版社に転職。ビジネス・実用書をつくることになり、意外にもそれがうまくいく。合間にエンタメ系のタイトルも出してこれも何だかわからないけどうまくいく。
〇その実績を引っ提げて、そこまで大きくないけど歴史ある超絶ホワイト出版社に転職。入社時、人生で初めて「入社試験」を受ける。難しかった。それからも紆余曲折ありながら現在に至る。
以上です。さっくり書くとさっくりした感じになるなぁ(当然)。
1社目の後、編集業を離れたいと思った。もうこういう仕事はしたくないと思った。なのに、他業種は採ってくれなかった。まずここポイント。
多分、外から見ると実際よりも特殊な仕事に見えるんだろう。これはほかの業種でも言えるのではないかと思う。特に採用を担当するような役職にある人物には、凝り固まった固定観念があるように。
もう少しやりようがあったのかもしれないが、自分は結局隣接した業種にしか入れなかった。
2社目にいるうちに「やっぱり一般の人が読んでくれる本をつくりたい」と思った。これ次のポイント。なんだろうね、1社目の本を書店で見かけたり、当時会ったタレントがテレビで活躍していたりして、戻りたい!ってなったんだと思う。そこで簡単に戻れた、というのもなんというか予定調和な感じが否めない。
(ちなみに、3社目は[1]で出てきた同級生が入った会社のグループ会社で、そいつが人事にいたりして半コネとも言える。就職に関してはかなりお世話になっている、というか方向性を管理されてる気すらする)
さて、ここでまとめ。
今、自分はこの編集という仕事に向いているのか疑問に感じている。どっちかといえば向いていないんじゃないかと思っている。それなりに結果が出たのは運が大きくて、自分が作って売れたものはほかの人がやったらもっと売れたかもしれないし、売れなかったものもほかの優秀な編集者なら売れる本に仕上げたんじゃないかと思ったりもする。
基本的に一人で取り組む仕事、その面だけは合ってた気がするけど、それを究極的に突き詰めてプログラマとかになりたかったななんて。
「本が好きですか?」といま聞かれたら、素直に「はい」と答えられない。本がそういう好き嫌いのものでなくなったしまったんだ。この仕事に向いている人は何年やっても「はい!」とまっすぐに答えられると思う。現にそういう人を何人も知っている。
仕事にしたせいで好きではなくなった。それはとても悲しいことだ。そしてもう過ぎてしまったことだ。多分自分はこのまま朽ち果てる。
好きでいたかったら仕事にしない。AV男優ってすごいな。もういいや、これがまとめで。
この項、一応終わり。
せっかくだからこの絵。
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